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【コピペOK!】論文のStatistical Analysis(統計解析)の書き方テンプレートを解説!

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論文のMethodsセクションにあるStatistical Analysis(統計解析)の項目は、「何を書けばいいのか」「どの順番で書けばいいのか」迷う方も多いのではないでしょうか?

実はStatistical Analysisには、解析方法を読者が理解・再現するために記載しておきたい基本的な要素があります。これらを整理して記載することで、解析方法が伝わりやすくなり、査読時の疑問や追加確認を減らすことにもつながります。

この記事では、Statistical Analysisセクションに記載する主な要素と、そのまま使える英語テンプレート文例(和訳付き)を紹介します!

Statistical Analysisに記載する主な7つの要素

Statistical Analysisに記載する主な7つの要素

Statistical Analysisセクションには、研究デザインや解析内容に応じて、以下のような要素を記載します。

  • 主要評価項目の解析方法:主要評価項目に対して使用した統計解析手法を明記し、回帰モデルを使用した場合はモデルの種類や調整因子(共変量)も示す
  • 記述統計の要約方法:連続変数は平均±SDまたは中央値[IQR]、カテゴリ変数はn(%)など、データをどのように要約するかを明記する
  • 群間比較に使用した検定手法:連続変数やカテゴリ変数など、データの種類に応じて使用した検定手法を明記する
  • 欠測データの取り扱い方法:欠測データをどのように扱ったか(完全ケース解析、多重代入法など)を明記する
  • 多重性の調整方法(該当する場合):多重性を考慮する必要がある場合は、その調整方法を明記する
  • サンプルサイズ設計の根拠(該当する場合):事前にサンプルサイズを計算した場合はその主要な前提や根拠を簡潔に示す
  • 使用した統計ソフトウェアとバージョン:使用したソフトウェアの名称とバージョンを明記する

すべての研究で7つすべてを記載する必要があるわけではありません。
研究デザインや解析内容に応じて、必要な項目を記載することが重要です。

そのまま使えるテンプレート文例

そのまま使えるテンプレート文例

そのままコピペOK!テンプレート文例(英語)

The primary outcome was analyzed using [statistical method]. Continuous variables are presented as mean ± standard deviation or median [interquartile range], as appropriate, and categorical variables as number (%). Between-group comparisons were performed using [statistical test], as appropriate. Missing data were handled by [method]. Where applicable, multiplicity was adjusted using [method]. The sample size was determined based on [key assumptions or rationale], where applicable. All analyses were performed using [software name, version].

和訳

主要評価項目は、[統計解析手法]を用いて解析した。連続変数は、必要に応じて平均値±標準偏差または中央値[四分位範囲]で示し、カテゴリ変数は例数(%)で示した。群間比較には、[統計解析手法]を用いた。欠測データは、[方法]によって取り扱った。必要に応じて、[方法]により多重性を調整した。サンプルサイズは、[主要な前提または根拠]に基づいて決定した。すべての解析は、[ソフトウェア名、バージョン]を用いて実施した。

[ ]の部分は、実際の研究内容に合わせて書き換えてください。また研究デザインや解析内容によって不要な項目は削除し、必要に応じて生存時間解析や多重性の調整などの解析方法を追加しましょう。

テンプレートに登場する統計手法について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

実際の解析を当てはめた記載例

実際の解析を当てはめた記載例

ここまで紹介したテンプレートを、実際の研究を想定して書き換えてみましょう。

例えば、2つの治療群で12週時点の収縮期血圧を比較する研究では、主要評価項目の解析に、ベースラインの収縮期血圧で調整した線形回帰モデルを使用したとします。

英文

The primary outcome, systolic blood pressure at week 12, was analyzed using a linear regression model adjusted for baseline systolic blood pressure. Continuous variables are presented as mean ± standard deviation, and categorical variables as number (%). Between-group comparisons were performed using the Student’s t test for continuous variables and the chi-square test or Fisher’s exact test for categorical variables, as appropriate. Missing data were handled using a complete-case analysis. No adjustment for multiplicity was performed. The required sample size was calculated based on a two-sided significance level of 5%, a power of 80%, an expected between-group difference of 5 mmHg, and a standard deviation of 10 mmHg, resulting in a total of 126 participants. To account for potentially ineligible participants, the target sample size was set at 130 participants. All analyses were performed using R version 4.4.1.

和訳

主要評価項目である12週時点の収縮期血圧は、ベースラインの収縮期血圧で調整した線形回帰モデルを用いて解析した。連続変数は平均値±標準偏差で、カテゴリ変数は例数(%)で示した。群間比較には、連続変数についてはStudentのt検定、カテゴリ変数については、必要に応じてカイ二乗検定またはFisherの正確検定を用いた。欠測データは完全ケース解析により取り扱った。多重性の調整は行わなかった。必要症例数は、両側有意水準5%、検出力80%、期待する群間差5 mmHg、標準偏差10 mmHgを仮定して算出し、計126例となった。不適格例が生じる可能性を考慮し、目標症例数を130例とした。すべての解析はR version 4.4.1を用いて実施した。

このように、テンプレートの [ ] の部分を実際の研究内容に置き換えることで、研究で実施した解析を具体的にStatistical Analysisへ記載できます。

よくある失敗

よくある失敗

Statistical Analysisセクションでよく見られる失敗には、以下のようなものがあります。

  • 検定手法を選んだ理由を書いていない: 「統計解析を行った」「適切な統計手法を用いた」といった記載だけでは、具体的にどのような解析を行ったのか読者に伝わりません。解析対象となる変数や評価項目と、それに用いた統計解析手法を具体的に記載しましょう。
  • 使用したソフトウェアのバージョンを書き忘れる: 再現性の観点からレビュアーが必ず確認する項目です。「SASを使用した」「Rを使用した」だけでなく、可能な限りソフトウェアのバージョンまで記載しましょう。
  • 事前解析と事後解析を区別せずに書いている: 研究開始前に計画していた解析(pre-specified analysis)と、データを確認した後に追加で行った解析(post-hoc analysis)は、可能な限り区別して記載しましょう。特に事後的に追加した解析については、post-hoc analysisであることが分かるように記載することが重要です。

まとめ

まとめ

Statistical Analysisでは研究デザインや解析内容に応じて、以下のような項目を具体的に記載することが重要です。

  • 主要評価項目の解析方法
  • 記述統計の要約方法
  • 群間比較に使用した検定手法
  • 欠測データの取り扱い方法
  • 多重性の調整方法(該当する場合)
  • サンプルサイズ設計の根拠(該当する場合)
  • 使用した統計ソフトウェアとバージョン

特に「どのデータに対して、どの統計解析手法を用いたのか」が読者に分かるように、具体的に記載することがポイントです。

また研究開始前に計画していた解析(pre-specified analysis)とデータを確認した後に追加した解析(post-hoc analysis)は、可能な限り区別して記載しましょう。

この記事で紹介したテンプレートを基本形として、研究デザインや解析内容に合わせて不要な項目を削除したり、必要な解析方法を追加したりしながら活用しましょう!

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